執行役員を置くだけでは、意思決定の形は変わらない。
レイヤーが機能するための条件を確かめ、決めること・つくること・守ることを一通り整理した。
経営管理の再現性を高めながら、創造の百点を生む個人の感性は守る。
つなぐ手段が、権限委譲である。どの判断を、どこまで渡すかを決めること。執行役員を置くことと、権限を渡すことは、同じ一つのことである。
特定の個人の力量に頼る状態から、誰が担っても一定の成果が出る状態へ移すことが狙いである。本資料が扱うのは、この経営基盤の話である。商品企画の立て直しは、事業の競争力を高める別の経営課題として、最後に議論したい。
どちらの組にも執行役員がいる。だから、方針と実行がつながる。渡した範囲は報告(◎)で把握する。減らすのは確認の待ち時間だけで、見える範囲はそのままである。※どの判断をどこまで渡すかの具体は、後段の権限の線引きで示す
良い案が多いことは、強みである。ただし全部に手をつけると、どれも十分に進まない。いま会社に足りていないのは、方針を踏まえて絞り、高めて、残す型である。
この型をつくるために、執行役員に二つの権限を渡す。良さそうなことをやるかやらないか選り分ける権限と、取り組みの優先順位を決める権限である。※重点テーマの決め方は、後段「方向性は、執行役員が提案する」で示す
今日の一番と来週の一番が違う。頑張ったことが無駄になる経験が積み重なる。
「どうせまた変わる」を前提に、現場は確認してから動くようになる。
複数の部署で確認されている。個人は特定せず、部署単位で整理している。
一人が抜けると負荷が周囲に寄り、二人目・三人目が続きうる。短期間で中核人材を失うおそれがある。
固定費型の構造では、売上の減少が利益を直撃する。補充の採用費・立ち上げ期間の生産性・引き継ぎの負荷も重なる。
これは誰かを責める話ではない。特定の人が抜けても業務を継続できる体制を、あらかじめ整える必要がある。※聴取は部署単位で整理しており、個人は特定しない。詳細は別紙
以降の手段は、すべてこの連鎖を断つことに向かっている。
「託す」とは、放任でも丸投げでもない。相手が自分で判断して進められる状態を、先に用意することである。揃っていないまま託せば、それは丸投げになる。
| 目指す状態 | いまの状態 | 現れ方 |
|---|---|---|
| ① 方向性が明確であること 何をもって達成とするかを、本人の言葉で言える |
部分的 | 定義はされている。ただし中長期のロードマップを踏まえた目標になり切っていない部署がある。ロードマップを方向性に翻訳する場とプロセスが、まだ存在しない |
| ② 手順が決まっていること 後から辿れる形で残っている |
部分的 | 定義はされている。ただし守られていない。管理職層からの督促も行われていない |
| ③ 判断材料にアクセスできること 決定・数字・過去の経緯が、必要な人に流れている |
未整備 | 届いていない。会議が「決める場」として設計されておらず、決定と経緯が記録に残らない。必要な情報が共有されない |
| ④ 対応範囲が決まっていること どこまで自分で判断してよいかが分かる |
未定義 | 決裁権限が階層別に定められていない。やり取りが個人の裁量に委ねられている。まず、権限の範囲を明確にする必要がある |
| ⑤ 相談相手がいること 誰に聞けば動き出せるかが、先に決まっている |
部分的 | 相談は上がる。ただし受けた側が解き方を持ち合わせていない部署がある |
最も上流にあるのは、①方向性と④対応範囲である。手順・材料・相談相手だけを直しても、この二つが変わらない限り元に戻る。
この五つを、仕組みとして揃える。そのために、執行役員レイヤーを設定する。※部署ごとの評価は別紙
経営レイヤーが持つのは、三つ。経営方針(重点テーマ)の策定、決裁権限の設定、★事項の決裁。オーナーには、役割としての固有二領域と、権限としての留保決裁(経営計画の承認、管理職の人事、重い懲戒、1,000万円超・予算外の支出など)が残る。委譲するのは、それ以外の日常の執行判断である。
意匠・クリエイティブは、仕組みの外に置く。線引きもオーナーの領域で、執行役員が担うのはその判断を計画に反映することだけである(急な変更は「何を優先順位から外すか」とセットで)。
委譲で空くのは、オーナーの時間である。何に充てるかは決めつけず、最後に一緒に確かめたい。候補として挙がるのは、ブランドの方向性、商品企画とクリエイティブ、重要な対外関係、投資と中長期の経営判断など。※固有領域と留保決裁の線引きも、この場で調整できる
執行レイヤーの仕事は、実行すること。合意したテーマを行動計画に落とし、個人まで下ろす。各部署の運営は、マネージャーが決定する。
執行役員は両方の層に属する。経営レイヤーでは経営方針を提案し、執行レイヤーでは計画に落とす。二層をつなぐのが、この役割である。
マネージャーへの委譲だけでは足りないのは、ここに理由がある。マネージャーは自部署の最適化に責任を持てるが、部署間で利害が衝突したとき、会社として何を優先するかを決める機能は、どの部署にも属さない。執行役員は単なる承認者ではなく、経営方針を実行可能な計画に変換し、部署横断で成果を生む責任者である。※三つの階層それぞれの役割と決裁は、後段「役割と権限の線引き」で一覧する
数字と現場の実感から、執行役員が原案をつくる。
十分に検討してから決める。検討が不十分な決定は、記録しても後から覆りやすい。
テーマ=年間1〜2個の重要改善指標に絞る。これが執行レイヤーの出発点になる。
変更の経路を一本にする。必要な方針変更は認めつつ、変更手続きを明確にする。
経営方針の決定は、経営レイヤーの責任である。方針が定まらなければ、各部署の計画も定まらない。
経営レイヤーで合意したテーマを、執行レイヤーが実行可能な計画に具体化する。
計画の決定権は執行レイヤーにある。経営会議へは共有のみ。ただし予算超過・テーマの変更・重要な経営リスクを伴う場合のみ、経営会議で再審議する。
テーマに基づく目標を各担当者の目標に具体化し、本人と合意する。
達成度と、どう達成したかを見る。テーマ偏重を避け、部署の基盤業務と併せて評価する。※評価への正式接続は制度設計後(人事コンサルと協業)。立ち上げ期間中は評価に直結させない
決定の階層。経営レイヤー=年間テーマ・予算・重要改善指標/執行レイヤー=行動計画と部署横断の優先順位/マネージャー=自部署の日常業務。経営レイヤーは権限内の個別施策を都度承認しない。共有(報告)と、例外時の再審議だけを持つ。ただし計画内の個別の支出・契約の決裁は、権限表の区分に従う。
| オーナー × 執行役員 | 経営方針の策定 会社が進む方向と、判断の基準を定める |
| 執行役員 × マネージャー | 部署単位の実行計画の策定と進捗の確認 方針を部署の計画に落とす |
| マネージャー × メンバー | 個人の行動計画の策定と進捗の確認 計画を個人の行動に落とす |
事項ごとに、関与の深さ(報告を受ける◎・承認◯・協議△・★経営会議の事前審議)を定める。日常の判断は各階層に委ね、オーナーは重要な経営判断に専念する。
| 階層 | 担う役割 | 決めてよい範囲と、オーナーの関与 |
|---|---|---|
| オーナー 経営レイヤー |
対外的な関係構築と投資判断。中長期的には、ブランド哲学の言語化を主導し、重要な取引関係を会社の関係として育てる | 協議(△)・★事項を決める 経営計画、部門・役員・規程、懲戒、1,000万円超・予算外の支出。承認(◯)で関与するのは50万円超の商品発注・年間240万円超の契約・M2以上の人事など。それ以外は、報告(◎)で把握する |
| 執行役員 二つの層に属す |
経営方針の提案、実行計画の策定、部署間の調整、人材の配置・育成、進捗管理と課題解決 | 決めて、報告(◎)すれば進む 1件50万円以下の商品発注、予算内の備品・経費、M1以下の採用・考課・退職、チーム編成・部門内の配置 |
| マネージャー 執行レイヤー |
担当部署の運営と日常的な意思決定、個人目標の設定、メンバーの育成、現場課題の把握と対応 | 自部署の日常業務の運営。個別の線は権限表のマネージャー等級(M2/M1)の区分に従う。自分の線を越えるものは、執行役員へ上げる |
「役割」は各階層が責任を持って担う仕事、「決裁」は最終的に決定できる範囲を示す。全文は別表「職務権限一覧表(PASAND版)」。代表・取締役・執行役員・マネージャー(M2/M1)・メンバー、企画はMD・ディレクター・デザイナーの系列まで、事項×職位で線を引いている。
※金額の線(商品発注50万円・契約240万円など)と区分はたたき台。この場で調整できる
執行役員を置いても、分け方が決まらなければ「全員が見ている=誰も引き受けていない」状態になる。分け方の軸と、置き方の原則をたたき台として示す。
| つくる | 企画・生産管理 何をつくるかと、つくり切ることに責任を持つ |
| 届ける | 店舗・EC・営業 売り方と、売り切ることに責任を持つ |
| 支える | PR・バックオフィス 伝え方と、全体を回す基盤に責任を持つ |
部署単位で割ると、部署をまたぐテーマが宙に浮く。店舗外販売のように、どこのKPIにも入らない領域が生まれるのはそのためである。
役職を置くだけでは、機能しない。この設計が執行役員に求めるのは、経営方針を計画に落とす・部署横断で優先順位を調整する・数字で判断する・マネージャーを育てる・課題を構造化して解くこと。候補者の現状と、この役割との差をまず確かめたい。
だから、最初からすべてを渡さない。渡す範囲を限って始め、30日ごとに点検して、できた分だけ広げる。オーナーへの依存を、執行役員への依存に置き換えないためである。※範囲内の分担と業務配分は執行役員が自ら決める。経営レイヤーで合意するのは初期の線だけ。ブロックの切り方も部署の組み合わせもたたき台で、この場で調整できる
権限・会議体・計画は、構造である。構造の中を流れる日々の対話の質が変わらなければ、委譲は動かない。判断と対話の共通基準を MVV・Pasand Promise に置き、三つの場を設計し直す。
| 場 | 何を変えるか | 具体的なアプローチの例 |
|---|---|---|
| ミーティング 質の向上 |
報告の場から、決める場へ。結論だけでなく、MVV・方針にどうつながるかを添えて議論する | 材料は前日までに共有し、会議の時間は議論と決定に使う。決定は理由とともに記録する。会議体の設計は後段・運用規格は別表で定める |
| 1on1 質の向上 |
詰まりの解消と、成長支援の場。行動指針に基づいて「どう達成したか」を語り合う | 執行役員×マネージャー、マネージャー×メンバーの計画を組むペアごとに定例化し、週報に乗らない詰まりと意欲を拾う |
| テキスト 指示・FBの書き方 |
指示・依頼・フィードバックに、背景と目的を足す。受け手がその一通で判断し、動ける情報量を基準にする | 事実と期待を分けて書く。受け手の意欲を上げているか・情報を足せばもっとスムーズに進まないか。送る前にこの二つを問う |
三つの場は、五つの状態を日々の運用に落とす手段である。判断材料が届き、詰まりに経路があり、目指す先が共有される。三つの場は、その実体である。
指示ではなく質問の形で 質問であれば、判断は責任者に残る。
急な依頼があってよい。新しい業務を加える際は、既存業務の見直しも行う。
無理に責任者を立てない。名目上の責任者を置いても、実行責任は明確にならない。
方針がないままだと、部門をまたぐ取り組みは負担の押し付けと受け取られる。
必要な支援を行い、改善が難しければ交代を検討する。対応を先送りしない。
委譲に不安はつきものだ。しかし、不安を理由に直接指示へ戻れば、委譲は成立しない。責任者を介さずに現場へ指示すれば、委譲した権限が形骸化し、現場は「結局は上が決める」と学習する。
相談が上がったテーマには、結論が出るまで関わる。途中で離れると、決まらないまま止まる。
記憶ではなく記録に。残っていれば、次に同じ議論をせずに済む。※責任追及のための記録ではない
工程や期限を動かす場合は、決めた場に戻して、理由とともに変える。
問題は、相談が来ることではない。来た後の扱われ方である。議論に加わりきらないまま進み、経緯が残らず、進め方が途中で変わる。結果、原因の所在が部署の側に見えてしまう。
オーナーは「任せる責任」を、執行側は「引き受ける責任」を持つ。どちらも「合意した意思決定の手順を守る」という一つのことである。現場との対話はこれまで通りでよい。会議体に乗せるのは指示と決定だけである。※「残した領域」は、固有の二領域と、★・△として経営会議に上がったテーマを指す。緊急時の例外は後述
| 会議体 | 頻度 | 決めること | 出席 | 受けるもの → 出すもの |
|---|---|---|---|---|
| 経営会議 | 月次 重い審議 |
方向性(年間テーマ・予算・重要改善指標)と権限の線、★事項の事前審議、30日ごとの運用レビュー(権限の線・会議の規格・手順の遵守)。行動計画は共有を受けるのみ(例外時は再審議) | オーナー・執行役員 議長=執行役員/最終判断=代表 |
In: 全社3点セット・決裁一覧・★起案 Out: 経営判断・確定テーマ・決定ログ |
| ヒアリング会 | 週次 立ち上げ期。以後も継続 |
決める場ではなく、聞く場。現場の状況・詰まり・気づきを、オーナーが直接聞く。決定が要る論点は、執行会議・経営会議へ回す | オーナー・執行役員 進行=管掌執行役員/テーマにより担当者が同席 |
In: 現場の状況・気づき Out: 論点の整理(決定は会議体へ) |
| 執行会議 | 週次 | 行動計画の確定と進捗、詰まりの解消、部署横断の優先順位 | 執行役員・マネージャー 議長=執行役員/最終判断=管掌執行役員 |
In: 各部の週報・上位会議の決定 Out: 調整結果・更新した行動計画・上申(★起案) |
| 部署会議 | 週次 | 自部署の取り組みテーマと行動目標の進捗 | マネージャー・メンバー 議長・最終判断=マネージャー |
In: 個人の進捗・現場の詰まり・決定共有 Out: 個人のアクション・週報(執行会議へ) |
決める場所を固定して、場外の確認・差し戻し・「言った言わない」を減らす。階層を跨ぐ相談は会議体に乗せ、すべての会議に議長と最終判断者を置く。提案は結論から述べ、判断材料と理由をセットで出す。
下の会議が出したものが上の会議の材料になり、上の決定が翌週の伝達で下へ戻る。様式は「3点セット(週報)」と「決定ログ」の二つだけで、新しい管理資料は作らない。※記録・固定アジェンダ・欠席時の扱い・起案様式・決定ログの項目は、運用規格として別表で定める。構成・頻度はたたき台。この場で増減を調整できる
これまでは、オーナーがその場で判断することで、物事を素早く進められていた。一方で、判断が集中することによる確認待ちや、方針変更に伴う手戻りも生じている。
執行役員レイヤーの設置は、こうした問題を解消するためのものだが、新しい意思決定の仕組みが定着するまでには、一時的にスピードや柔軟性が失われたように感じられる可能性がある。
重要なのは、個々の判断の速さだけでなく、組織全体として、どれだけ速く、継続的に成果を生み出せるかという視点である。
急ぎの案件は、会議を待たずに判断できるようにする。臨時の招集と持ち回り決裁を先に決め、意思決定にかかる時間を測って、改善しなければ運用を見直す。権限委譲は、渡す範囲を限って段階的に進める。
成立の前提は一つ。合意した決め方を、オーナーを含む全員が守り続けることである。
| 段階 | 期間の目安 | 主にやること | 完了条件(成果物) |
|---|---|---|---|
| 1 設計・合意 | 年内 着手決定〜12月 |
固有領域と留保決裁の確定/執行役員の分担と、不在時の代行の文書化/権限表(現時点版)・会議体の確定/各部のテーマと日常判断の仮置き/AI・データ基盤の適用範囲の確定/五つの状態のアンケート設計/開始時点の測定(設計用の臨時経営会議を2回置く) | 役割分担書・権限表(現時点版)・会議体規格・テーマ一覧・開始時点の記録1枚 |
| 2 立ち上げ | 年始から90日 1月〜3月 |
マネージャー説明会/会議体と決定ログの運用開始/権限委譲と行動計画の運用/現場ヒアリング会議(週次)/30日ごとのレビュー(テーマは初回仮置き・30日で確定) | 決定ログの稼働と手順の遵守状況・アンケート結果(開始時点比)・運用課題リスト |
| 3 定着・改善 | 4月〜 | ルールの修正/評価制度との接続/管理職の育成/四半期の定期診断 | 改訂権限表・評価への接続・診断レポート |
立ち上げ期の点検は、件数ではなく評価で行う。五つの状態をそのまま評価項目にしたアンケート(+自由記述)と、週次のヒアリング、30日ごとの運用レビューで測る。何をもって成功とするかは、着手前に合意しておく。12ヶ月の結果指標(離職率など)は中長期で検証する。
90日レビューは続け方を直す点検で、やめるかどうかを決める場ではない。再判断は1シーズンを終えた時点で行う。中核人材の離職や業績の大幅な悪化が起きた場合は、90日を待たず臨時レビューで切り分ける。※実行責任は第1段階が執行役員の起案とオーナーの決裁、第2段階以降は執行役員。各段階の完了判定は経営会議が行う。日程はたたき台で、この場で調整できる
この提案が扱うのは、継続的に成果を出すための経営基盤である。もう一つ、商品企画の立て直しという経営課題がある。事業の競争力を高め、売上と利益につなげる話で、こちらは本資料の主題ではない。どちらも重要なので、順番と進め方をこの場で揃えたい。
| 論点 | 確かめたいこと | |
|---|---|---|
| 01 | 商品企画を どう立て直すか |
本質的な課題はどこにあるか。商品そのものの競争力、商品構成とMD、販売実績や顧客理解の反映、企画から生産・販売までのプロセス、企画部門の組織体制、クリエイティブへの関与の仕方。商品・組織・プロセスの、どこを変える必要があるか。※原因を一つに決めつけずに議論したい |
| 02 | オーナーは 何に集中すべきか |
委譲で空くのは、オーナーの時間である。今後、最も価値を生み出せる領域はどこか。何を自ら担い、何を組織に委ねるか。候補=ブランドの方向性/商品企画とクリエイティブ/重要な対外関係/投資と中長期の経営判断 |
| 03 | 執行役員に 何を期待するか |
どのような役割と責任を担ってほしいか。どこまで経営判断を委ねられるか。部署横断で優先順位を決める機能を、どこまで任せるか。 |
これまでの経営手法が、会社をここまで成長させてきた。組織が大きくなったいま、同じやり方が制約にもなり始めている。次の成長には、オーナー自身の役割と意思決定の仕方を進化させる必要がある。
合意できることと、追加で検討が必要なことを分けて整理したい。どれもたたき台である。実態に合わないところは、この場で動かしたい。
| 論点 | いまの案と、確かめたいこと | |
|---|---|---|
| 01 | 権限の線引き | オーナーに残すのは、対外の関係づくりと投資判断、意匠・クリエイティブの判断(線引きごと)、重い決裁。委譲するのは、それ以外の日常の執行判断。足すもの・減らすものはあるか。金額の線=商品発注1件50万円/取引契約 年間240万円/協議 1件1,000万円超 |
| 02 | 執行役員の 適性と育成 |
求める能力に対して、いまどこに差があるか。何を支援すれば埋まるか。渡す範囲を限って始め、できた分だけ広げる前提で、最初に渡す範囲をどこに置くか。 |
| 03 | 意思決定のルール | 合意した方針を守るための仕組みと、変えるときの手続き。決定を記録し、変更は決めた場に戻す。この形で運用できるか。 |
| 04 | 実行の優先順位 | 組織改革と商品企画の立て直しを、どの順番・どの体制・どのスケジュールで進めるか。並行して進めるのか、どちらかを先に置くのか。 |
執行役員内の役割分担だけは、運用を始める前に確定しておきたい。分担が決まらないまま権限だけ移すと、誰に聞けばよいかが現場で分からなくなる。
※設計の範囲・体制・費用は別途ご提示する。評価のものさしは、着手が決まった後に合意する